20.7.5
歯に悪いからという理由でジュースや炭酸飲料をあまり買って貰えないという子どもが時々いるけど、我が家はそんなことはなくて、飲みたいというといつもいつもではないが割とみんなで(わたしは下に妹が2人いる)飲もうねと買ってくれた。
長期の休みだけは、ダラダラと飲むのを防ぐために母が機転を利かせて小さい缶の炭酸飲料をケースで買って、1日2本まではどうぞという感じのことをしてくれていた気がする。
幼少期虫歯は1本も無かった。歯科検診ではいつも歯を褒められた。毎日歯を磨いた。
幼少期禁止されていた事を大人になってから取り戻すが如くやるような人が時々いるけど、わたしは幼少期から禁止まではされていない「コーラを飲むこと」に果てしない自由を感じる。
買い物に出ると、結構な頻度で1.5Lのコーラを買って決して大きくはない冷蔵庫を圧迫させてしまう。
コーラは夏の自由の味がする。
夏の、どこまでも行けそうな、根拠の無い無垢な、一瞬で、それでいて永遠に続くような時の味がする。
風呂上がりの冷房のにおい、扇風機の音、野球のナイター中継、い草、夏祭りのお知らせ、夜、友達に借りた漫画、
夏休みの自由。保証の無い永遠の自由。
そういうものの味がする。
そういう感じで満たされる気がしてコーラを飲むと多幸感がウワッと押し寄せる。
大人になって怖いものが増えた。怖いものから逃げるのが難しくなった。
コーラが合法で本当に良かった。
夜少し外出して、美味しいお肉と冷麺を食べるなどした。冷麺がずっと食べたくて仕方なかったから、食べられて嬉しかった。
お肉はやっぱり食べると元気が出るね~。
帰りに今年初めてのハロハロを食べた。
ハロハロを食べると夏が来たなと思う。
高校生くらいの頃まで、家の近くにミニストップが無かった事もあってあまりハロハロが身近でなく、ハロハロに強い憧れがあった。でも、いざミニストップに行っても、どういうシステムで買えばいいのか、というかそもそもハロハロってほんとに買う人いるのか、ハロハロくださいと言っていいのか、何かを鵜呑みにしている人間と思われやしないかなど色々なことを考えてしまってなぜか買えなかった。買いなよ。
自分が実際見聞きしたことの無いものに対して、本当にそれはあるのか?と疑ってしまう。それがあると思っているのは自分だけだったらどうしようという謎の不安に襲われる。
完全におかしな人だけど、そういう感情がある。
大変のんびりとしたよい日だった。